感動へと導く

彩恒殿伊勢 調理師

豊田 将志

ホテルの宴会部門やレストランで調理師として勤務しています。

ホテルの宴会部門では、何百名ものお客様の料理を、複数の調理師が同時進行で進めます。

また近年ではデグパージュ形式と言って、会場内で調理する機会も増えてきました。

お客様と会話をしながら目の前で調理をし、目の前で召し上がっていただくことは今までにはなかったことで非常に緊張しますが、喜んでいただけたお客様の表情を見ることができたときには無上の喜びがあります。

一方レストランの調理では、オーダーが入る順番もご提供する順番もバラバラです。

お客様に満足していただくためにも、調理師だけではなく接客部門のスタッフとも緊密に連携し、お食事の進み具合に合わせて調理のスピードを調整したり、順番を変更したりしていますし、お客様が実際に料理を口に入れる時間を逆算して、一番おいしい瞬間に召し上がっていただけるように心掛けています。

そのためにはより深くお客様を知る必要があり、毎日学ぶことも多く刺激的な日々を過ごしています。

お客様に満足していただくことに終わりはありません。同じメニューでも、昨日より今日が少しでもおいしくなるようなちょっとした工夫や改善をしています。

またデグパージュ形式の場合などは、わたしの考案したメニューが並ぶこともあります。

「この料理かわいいね。」「おいしいからもう一つ頂けますか。」「どうやって作るんですか。」など質問されることもあります。

お客様の反応を直接感じることができる瞬間です。喜んでいただけたときや、料理の周りに人が集まったときなどは思わず笑顔が出てしまいます。

もちろん厳しい評価もいただいたり、人気がないメニューもあります。

そういったときには何が良くなかったのか、しっかりと原因を突き止め、次の機会にはもっと満足していただけるよう努力を続けています。

パーティー会場などで料理は決して主役ではありません。

ですが、何百名のお客様がいらっしゃっても、一人一人のお客様に合わせて接客のスタッフと連携し、気配りや気遣いを通じて感動をお届けでき、感動を通じてお客様の記憶に残る仕事をしていきたいと考えています。